『君の名は』を語る
ネタバレあるので、まだ見てない人、聞きたくない人はご注意ください。
ただいま映画界を席巻している新海監督の作品ですが、わたくしも見ました。
ぼくはいつも見たい映画があるときはできるだけ、何の情報も何の感情も持ち込まないようにして見ようと心がけます。人や世間の評判や意見を聞いていくと、仮にすごく感動したという意見を聞いて行ったとしましょう、そうなると映画を楽しみつつも、心のどこかであれだけ世間が絶賛してるならこの映画はこんなもんではないと、この後もっと感動するシーンがあるのではと、少しでも感動したら泣かなければと、純粋に映画を観たいだけなのに、いろいろと思考を巡らせてしまい、結果ハードルを越えなかったということになりかねないからです。
もしなにもない状態で純粋に楽しめていたのなら、その映画はその人にとって一生の作品になりえたかもしれないのに…とまあこういう具合で不都合が生じるのですね。
ということで今回も見たい映画だったため極力なにも考えず、なにも期待せず見に行きました。正直ここまでおもしろいとは思わなかったし、普通に骨抜きにされました、心が震える瞬間がありました。
見どころは、主人公2人が入れ替わりを重ねるごとにお互いがお互いを気になり、気づけばかけがえのない存在になっていくというところ。
たきくんよりも三葉の方が3歳年上であり、同時間で入れ替わっていたと思っていたのが、実は時間軸を越えて入れ替わっていたということ。この時間軸のズレにより、三葉は彗星が落ちて亡くなる前日に東京のたきくんに会いに行きますが、その時点でのたきくんは中学生(着ている制服が高校のものと異なっていたことと、3年ずれていたことから推測)であり、三葉のことを知らずに、不安いっぱいで会いに来た三葉に対して誰?お前と冷たい言葉をかけてしまう。これにより三葉はショックを受け、次の日に髪の毛をバッサリ切ります。(髪を切った理由はそれまで髪を結んでいた糸守の紐をたきくんに渡したことで結ぶのがなくなったことも関係してる?)一種の失恋のような状態でしょうか。ここが切ない。時間軸のズレによるすれ違いです。
そして一番の見どころは、お互い時間が経つと相手の名前が思い出せなくなること。このルールは物語のテーマであり、切ない、ときに非情とも思えます。
といろいろとまだまだ書きたいですが、千文字行きそうなのでここで、まとめます…
「我々はみんな過去に入れ替わっていた人、今は記憶にないけれど、そんな運命の人を日々無意識の中で、探し続けてるのかな」
皆さんは大切な人を探し当てることができましたか?運命の人に出会いましたか?(ドヤ顔)